関西遠征記〜ドウキョウオサムシを求めて〜
- 2025.03.27
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皆様!お久しぶりです!ユメキです。
気がつけば、2025年。最近ブログをほとんど更新しておりませんでしたが、ボチボチ再会していかねばと思う昨今であります。SNSが主流の中、ブログを書く人が減ってきているので、絶やさないためにと思っております。
あと単純に読み返すと自分の懐かしい採集記が楽しい訳で。。。笑
ということで今回は昨年の夏に大阪でオサムシを採集してきた記事となります。
初の関西遠征
2023年7月下旬
今回関西に来たのはお仕事関係だったりします。
というのも大阪のBRH遺伝子研究所にオサムシを送っていた経緯から少し、懇親会にお呼ばれしたのです!
北海道のオサムシ屋さんとは年代も割と広く交流がありますが、関西のオサ屋さんとの関わりは本当に薄いです!
まぁ、お仕事の出張だからオサムシは片手間程度にと思っております
13時ごろに関西に着いてみると、そこは蒸し風呂のように暑い!
自分が住んでいる北海道日高町は30度以上行くことが結構珍しいくらいなのですが、この時の大阪は35度近く。。。💦
早くも北海道に帰りたい!!!
なんといってもセコマがない!!!!
どうなってるんだ関西は!
そういえば
オサ屋仲間のG君に関西近辺でおすすめ産地を聞いたりしていると
「金○山の山頂付近にゲニがとにかく大きいオサムシがいるよ」
との情報が。。。
しかも
「そこの山にはオサムシの種類がたくさんいるよ」
とのこと
だ、だが、山を登るのだろう??
流石に。。。次の日普通に休めないお仕事だよ??
流石に登山はしないよな??自分・・・。
あら?
あらあら??
あらあらあら〜????
いつの間にか登山口に。。。
(心の中のきんに君)
さぁさぁ、オサムシがたくさんいるという山。
限界オサ屋を名乗っている君は
この山に登のかい??登らないのかい?
どっちなんだい!
の〜〜〜
ぼる!!
はい!ということで、明日の昼から始まる懇親会は徹夜明け確定しつつ、関西最高峰山にワンナイトオサムシチャレンジのスタートです笑😇
登山ルッキング
季節は7月末。北海道から来た自分にとっては夕方といえども酷暑の登山となりそう。。。💦
大量の飲料水と百均で購入した蚊取り線香を携えていざ登山。💪
この山は関東の高尾山、関西の金〇山と言われるほど、関西の人にとっては馴染み深い山なのだそう。
とはいっても標高もそれなりにあるので、頑張って登っていきます💪
途中すれ違う人と挨拶していきますが、なんと登山者が多いこと。北海道の大平山なんか人っこひとりいなかったぞ。。。🧐
[5号目付近にいたカミキリムシ]
[ミミズを喰らう謎のワーム]
7号目付近に差し迫ったところで、
今回初のオサムシが!
俊敏な動きに対応しつつ
すかさずキャッチ!!
これは。。。なんだ〜???笑
[イワワキオサムシ Carabus (Ohomopterus) iwawakianus iwawakianus]
というのもこの山オホモプテルス属(アオオサみたいなタイプ)が4種生息している。正直これらの種類はゲニタリア、つまりはオスの交尾器をひっこ抜いて形をみないと確実にはわからんのです。
まぁ大きさや色であたりは付けられるので
おそらくこれはイワワキオサムシだろうと判断しました!
結局これ以降はオサムシに出会うことはなく山頂に無事到着
いざコップをかけてみようと思ったところある重要なことに気がついてしまいました。。。
「ベイトがない。。。」
そう!普段北海道でルリオサメインで採集する場合は、ベイトをコップに一切入れないため、今回もベイトの存在をすっかり忘れてしまっていたのです。。。
本州のオサ屋さんはさなぎ粉だったり、すしのこを入れているので痛恨のミス。。。まぁベイト入れなくてもヌルはないだろうと、少し落胆しつつ300個埋めていきます。
土質は硬めですが、割と埋めやすい部類。1時間強でなんとか3箇所に100を分散して仕掛けました。これを今晩のうちに何往復かして回収するわけですね。。。
北海道だともっと恐ろしいヒグマがいるのでナイトルッキングなんてとてもとてもできないのでワクワクです✨
さて、日が暮れて山頂にいた人もほとんど帰ってしまい、一人ポツンと暗がりで夕飯のお弁当を食べ、蚊取り線香をセットし、いざ出陣!
やみ夜のオサムシ
仕掛けてからまだあまり時間も経っていないので、試しに即効を見てみることに。
[カエルを捕食するヤマカガシ]
ひえ!!!
なんともショッキングな光景に絶句。
ヤマガカシは北海道に生息していないので、レアなものを見ることができました
気を取り直して周辺を散策・・・
シデムシさんがお散歩中。
お!!
小ぶりなオサムシが徘徊しているではないですか
おそらく、登山道で見たものよりも一回り小さいことからヤマトオサムシでしょう。
ルッキングを続けるもこれ以上はなかなか見つけられないので、夕方に埋めたコップを見てみることに。。。
う〜ん、なんかめっちゃ落ちてるけど、暗いからよくわからん
正直、オホモプテルスはゲニ(オスの交尾器)を抜いて判別するのが望ましいので、一概には言えないのですが、この時点でおそらく目的であるドウキョウオサムシは手にしている・・・はずです!!
さて、他にもカップを覗くとだ・・・
[ホソアオクロナガオサムシ Carabus (Euleptocarabus) porrecticollis kansaiensis]
アキタクロナガオサムシの亜種であるホオアオクロナガを発見!
本当にこの山はオサムシの種類が豊富で楽しい
[ドウキョウオサムシ Carabus (Ohomopterus) uenoi ]
これはほぼドウキョウオサムシでまちがいないのでは!?
ルッキングでもぼちぼち追加。巨大ミミズに立ち向かうオサムシも無事に見れました✨
深夜3時を回り、いよいよ本格的に疲れたので、自販機のベンチで休憩がてらに座っていると、モゾモゾ動く虫が。
まさかのアイヌコブスジコガネ!!!
まだ北海道で見たことないのに、関西の山で見つかるとは!!笑
時刻は4時近く。ようやく日が登ってきた!
この山は結構登山客が多いので、早めにカップを片付けて下山します!
最後のカップ徘徊!!
最後もバッチリオサムシ入ってました
なんとオオオサムシも1匹ゲットし、これでこの山で取れてないのはマイマイカブリだけということに…まぁ時期的にもマイマイはきびしいから。(言い訳)
無事に下山!
さすが、関西の高尾山と呼ばれるだけあって、下山中何人もの登山客とすれ違いました
その後は大阪での用事と京都での用事を一通り終えて、
大阪グルメも堪能することができました✨
急遽虫ともさんとお食事もさせていただき、大変楽しい遠征となったとさ!
ちゃんちゃん!
ドウキョウのゲニどーーーーーん!!!!
これを貼らずして記事を終われませんね!笑
まぁなんとでかいゲニでしょう。。。これがドウキョウオサムシと呼ばれる所以ですね!
かつて平安時代にいた道鏡という僧侶は大変巨根で有名だったとかなんとか。。。
さて!次回もなんとか話題を捻り出してブログを続けようと思いますのでお楽しみに!笑
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