利尻島採集記〜リシリオサムシを求めて 前編〜

どうもこんにちは!ユメキです!
昨今、ようやく北海道も春の陽気が感じられて、オサムシシーズンが始まりそうな感じがしてきました!!
今回は昨年...いや一昨年の利尻遠征記事になります!笑
流石にブログ更新サボりすぎてますね💦
しかし!!!
記憶と写真はしっかりと残っておりますので、臨場感たっぷりに書いていこうと思います!!🙌
9月4日 旅立ちの日
今回目指しは最北の地「利尻島」!!
北海道の離島なんだから、すぐに行くことができるんでしょ?
なんて思っていませんか?
私が住んでいる日高町から利尻行きの船が出航する稚内までは片道なんと7時間!!
まぁ、北海道でオサムシをやっている以上は利尻にはいつか行かなくてはいけないし訳でもありますし、、、すでに数々の修羅場を潜り抜けてきたエリートコップ兵を引き連れて出発!!
利尻へ向かう道中に気になるポイントにもカップを埋めていきます!
仕掛けたポイント横にいい感じの側溝がったので、オサムシが入っていないか見てみると…
[キタオオルリオサムシCarabus (Acoptolabrus)gehinii aereicollis]
なんと!青いキタオオルリオサムシが!!!
これは幸先いいですね✨
かけたカップに期待を寄せつつ、いざ稚内へ。
稚内に着いたのはすでに夕方。日も傾きかけた時間帯でした。
ここら辺にもコップをかけようと目論んでおりましたが、残念ながらまたの機会に。。。一体何年後になることか。。。笑
車を船に積んで、いざ乗船!
利尻に着いた時にはすでに日は落ちており、夕食をセコマで調達して本日は早めに就寝することに。
観光客が多いせいか、お弁当がほとんど売り切れていたので、納豆とおにぎりのみという少し寂しい夕飯に。。。
海辺の草原を軽くルッキングするもバッタがちょこちょこいるだけで、オサムシには出会えずでした。。残念。
利尻のオオルリオサムシは海岸沿いの草付きに生息数が多いとの情報を得ているが、リシリオサムシは鬱蒼とした森の中らしいです。
結局初日のオサムシは側溝で拾ったキタオオルリ一頭のみで、体力の限界に達して就寝。
9月5日 PT設置
翌朝目が覚めると見頃に利尻富士が見えていました!!✨
昨日は来島したのが夜だったため、ぼんやりとしたシルエットのみでしたが、これは確かに山を中心とした島、、、というか山が島になった離島ですね!!
さてさて、2日目はカップをどんどん仕掛けていきます!
まずは車中泊をした海岸線沿いを中心にルリオサ目当てでカップをざっと300ほどを数箇所に分けて設置。
次にリシリオサを目的に林内にかけていきます!
予想以上に蚊の猛攻に遭いながらも300ほど設置できました。。。
根室の蚊の多さにもびっくりしましたが、利尻でも似たような目に遭うとは…
さて!気を取り直して次なるポイント!
と思ったその時、目の前横切る黒い物体をキャッチ!!!リシリオサムシ Carabus(Aulonocarabus)kurilensis rishiriensis
なんとリシリオサムシではないか!!!!
個体数が多いとは聞いていましたが、ルッキングであっさり見つかるとは。。。
漆黒のオサムシながら、条線がくっきりと浮き出ていて非常にかっこいいです✨
さて!PTも一通り埋めたので、気分転換にオサムシ以外の虫も狙ってみます!
当方はオサ屋なのでオサムシ以外は採集ほとんどしないのです。しかしオサムシと同じく空を飛ぶことができず、地理的変異が特化したオオヨモギハムシは魅力を感じており、産地によったら採集しています!
ここ利尻ではオオヨモギではないのですが、それに近い仲間のカワカミハムシは多く生息していると聞いているので、探してみることに!!
オオヨモオギ系は大体ダムや湖の周りを好みそうなので、姫沼へ行ったものの、普通のヨモギハムシしかとれず。。。
ちょっと思考を変えて別ポイントへ移動してみると、、、
カワカミハムシがしっかり生息しておりました✨
まとまった数が見れたので、大満足!
時間が思った以上に余ったので、利尻の博物館へ。
利尻の歴史や文化を楽しく学ばせていただきました!
利尻の昆虫も展示しておりましたが、残念ながらリシリノマックレイオサムシとリシリキンオサムシは展示されておらず。。。
この両種は利尻岳の山頂のみに分布しているので、残念ながら採集することはできません。
しかしながら、どのような環境で生息しているかはオサムシファンとしては一度見てみたいので、明日は利尻岳の登山チャレンジに行ってきます!!
ということで、後半へ続く。。。
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